―あの昼休みから2日後の放課後。


今日はもう、金曜日。


そしてまた、いつものあいつが迎えに来る。


「星蘭、帰るぞ」


鞄を背中に回して持っている。


「あ、ちょっと待って」


莉子に挨拶しとかなくっちゃ!


「莉子!帰るね」


「うん!また月曜日ーっ」


「またね、ばいばい」


そう手を振り、私は待っている直樹へと身体を向けた。




――――――…
――――


靴を履き変え、校門までの道のりを歩く。


4日も経つと、この私たちの光景も慣れるのか。


いや、慣れるんじゃなく、情報が広がってる。


ジロジロと見る人たちもいなくなり、自然に溶けこんでいる。