あの日から時は無情にも過ぎていき。
もう夏休みへと一歩を踏み出す時期になっていた。
蝉がミンミンと耳にくるほど鳴き。
暑さを感じずにはいられなかった。
「あっつーっ!暑すぎるー」
そう言って、下敷きで自分を扇ぎまくる莉子。
髪の毛が舞い上がってる。
私たち二人は、駅に向かって歩いていく。
「星蘭は、日傘あるからいいよねー」
「焼けるの嫌だし、仮にも"ミス聖南"だからね」
「なっ…そ、それは認めてるけど、なんか今は認めん!」
「認めん!って何よー」
笑い声が二人を取り巻く。
なぜ、直樹がいないかといいますと。
今日は、委員会の日だからです。
いつもなら待ってた―…いや、待ってるって言ったんだけど―…。
『こんな暑い教室で待たすのは悪いし熱中症になられても困るから今日は帰れ』
だって言われまして。
もちろん。
『一人では帰るなよ』
と、念押し。
莉子を巻き込んだあの時から。
莉子と帰れとは言わなくなった。
でも一緒に帰るとなると莉子になるんだけどね。
もう夏休みへと一歩を踏み出す時期になっていた。
蝉がミンミンと耳にくるほど鳴き。
暑さを感じずにはいられなかった。
「あっつーっ!暑すぎるー」
そう言って、下敷きで自分を扇ぎまくる莉子。
髪の毛が舞い上がってる。
私たち二人は、駅に向かって歩いていく。
「星蘭は、日傘あるからいいよねー」
「焼けるの嫌だし、仮にも"ミス聖南"だからね」
「なっ…そ、それは認めてるけど、なんか今は認めん!」
「認めん!って何よー」
笑い声が二人を取り巻く。
なぜ、直樹がいないかといいますと。
今日は、委員会の日だからです。
いつもなら待ってた―…いや、待ってるって言ったんだけど―…。
『こんな暑い教室で待たすのは悪いし熱中症になられても困るから今日は帰れ』
だって言われまして。
もちろん。
『一人では帰るなよ』
と、念押し。
莉子を巻き込んだあの時から。
莉子と帰れとは言わなくなった。
でも一緒に帰るとなると莉子になるんだけどね。