Kiss★恐怖症

「…ってわけで!」


鞄を取り。


「また明日ね」


そういいながら、公園から去っていった。


色んな意味で、放心状態の俺。


星蘭。


なんだか、会わないうちに変わっていた。


………いや。


今まで気付いていなかっただけなのかもしれない



俺も。


俺も変わらなくちゃいけない。


変わらなければならない。


自分のためにも。


星蘭のためにも。


キス恐怖症を治そうと、俺からじゃなく星蘭から動き出した。


その気持ちを。


無駄になんかしてはいけない。


俺も立ち上がり。


来たときより、しっかりした足取りで。


公園を後にした。




俺は。


―――もう負けない。