Kiss★恐怖症

人混みの中を抜け。


小走りで、近くのファミレスに到着。


「莉子―…そんなに早くファミレス行きたかったの…?」


「うん!!そう!!お腹すいたーっ」


さすがにここまでは―…。


「だよね。お腹すいたから、俺も一緒に食べる」


その声がした瞬間。


私は、反射的に星蘭の腕を掴んだ。


そして。


「やっぱりお腹すいてないや!!帰ろ!!」


私はまた星蘭を引っ張る。


つもりだったが。


「帰さないよ?」


星蘭の逆の手を掴んだその男が。


怪しい笑みを浮かべながら、そう言った。