樹「星蘭ちゃんもミス聖南なんだよね?」
直「まあな」
春「だって超美人だし、余裕でしょー」
こんな会話。
まだいい。
まだ、キスの話題が出ないだけ―…。
樹「はっ…そう言えば!!直ちゃん!星蘭ちゃん、大丈夫だったーっ?」
そうだった。
今日の最初の発端は、兄貴だ。
春「え!?兄ちゃん、会ったの!?」
身を乗り出す春樹。
樹「まあねっ。待ち伏せしてたんだーっ」
と、首だけ振り返る樹。
今日、俺が委員会じゃなければ。
あ…そうか。
委員会だから、星蘭が一人で帰ると思ったから待ってたんだ。
でも。
一つ疑問が残る。
何の用だったんだ…?
見ただけで、星蘭との接点はないはず。
なのに、なんで来た?
何をしに―…?

