Kiss★恐怖症


樹「星蘭ちゃんもミス聖南なんだよね?」


直「まあな」


春「だって超美人だし、余裕でしょー」


こんな会話。


まだいい。


まだ、キスの話題が出ないだけ―…。


樹「はっ…そう言えば!!直ちゃん!星蘭ちゃん、大丈夫だったーっ?」


そうだった。


今日の最初の発端は、兄貴だ。


春「え!?兄ちゃん、会ったの!?」


身を乗り出す春樹。


樹「まあねっ。待ち伏せしてたんだーっ」


と、首だけ振り返る樹。


今日、俺が委員会じゃなければ。


あ…そうか。


委員会だから、星蘭が一人で帰ると思ったから待ってたんだ。


でも。


一つ疑問が残る。


何の用だったんだ…?


見ただけで、星蘭との接点はないはず。


なのに、なんで来た?


何をしに―…?