…は?


そう思っている俺の目の前では。


春「やっぱりそうだよな!!」


うんうんと頷く春樹。


樹「そうだよー。何、春ちゃんもしかして星蘭ちゃん狙いなのっ??」


春「そうそ…え!!なんで兄貴の彼女知ってるんだよ!?」


そうだ。


なんで、兄貴が星蘭のことを知ってるんだ?


春樹の様子を見る分には、春樹が話したわけではないようだし。


星蘭と兄貴が会ったのは、今日が初めてっぽいし…。


春「家の門から出てくるのを見たから。制服が聖南だったから直ちゃんの彼女ってわかったんだーっ」


ああ…あの時の…。


確かに帰ってすぐに兄貴が帰ってきた。


樹「でも本当に星蘭ちゃん、美人だよねーっ」


春「だよなー。兄貴の彼女にしとくのもったいない」


直「っるせー。一応、これでもミスター聖南なんだよ」


本当、このミスター聖南。


めんどくさかったけど、今は感謝する。