― 直樹 side ―


星蘭と別れて、あの急な坂を歩いているとき。


♪~♪~♪~♪~♪~♪


携帯が鳴り、ポケットから携帯を取り出す。


「…星蘭?」


星蘭からメールが一件。


俺は、歩きながらメールを開いた。




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さっきは怒らせてごめんなさい。


私、直樹任せばっかりにして何もしてなかった。
自分のことなのにね。


キスは怖いものって思っていたから、治すって決めたのに、自分から何もしようとしてなかった。


ごめんなさい。


治すって言ってくれた直樹のためにも、ちゃんと頑張るから!!


それと、今日は本当にありがとう。
お兄さんに、ごめんなさいって謝っておいてください!


明日から、またよろしくお願いしますっ!!


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星蘭からの、反省と決意のメールだった。