Kiss★恐怖症

― 星蘭 side ―


……これは夢…?


私と直樹にキスしてる…。


頬じゃなくて、ちゃんと唇に。


私、キスできてるじゃん!!


キス恐怖症が治った――――っ!!





―――――――…
――――


「…っん…」


私は、重たい瞼をゆっくりと開けた。



白い天井が見えた。


今のは夢…。


でも、ちょっと待って。


え…家じゃない…。


私はそう思った瞬間、飛び起きた。


すると横には。


「え…あ、あ―起きた??」


顔が赤く染まって、引き攣っている直樹がいた。


「…何やってんの…」


「え!?あーこれ!?」


なぜか、花瓶を頬に当てている。


べ、別に…、といいながら、もとの場所に戻す。


私は、首をちょっと傾げた。


「き、気分はどう?」


「ん―…普通…」


良くも悪くもない。


でもなんか忘れているような―…。