ーふたりー

ーーいつの間にか寝てしまった僕は、夢を見てたような気がする。


「にゃっ……にゃにゃっ…スピスピー」



「ぶっ……寝言?…可愛いな〜」


僕は、ソファでテレビを観てると、絨毯の上で気持ちよさそうに寝ている猫が、寝言を言っていた。

「あらあら〜気持ちよさそうに寝ちゃって……壮介、名前は決めたの?」


「あー…すっかり忘れてた……コイツ、オスだから……"ぽち"で言いよね〜」


台所から顔を出した、母さんに向かって返事をすると、「ぽちって…犬じゃないんだから…」と苦笑していた。


「よしっ!今日からお前は、ぽちだぞ♪」



ーー嬉しそうに呼ぶ壮介に、僕は薄目を開けて、呼んでくれるなら何でもいいや…と、僕は思っていた。



ーー僕、今までひとりぽっちだったけど……今度からは、"ふたり"だな。