大翔の冷たい目線が飛んでくる…。 「ごめんなさい…」 毎朝同じセリフを言っている! 「お前の”ごめんなさい” は信用性に掛ける」 そう言ってといたばかりの私の髪を クシャクシャにする、大翔。 「あ、もぅ…」 そんな私を見て笑う大翔! 「笑わないでよ」 「はいはい、早く行くぞ」 そう言って自転車の後ろに乗せてくれた。 こんな普通のことが、 私にとっては奇跡に思える…。 「今日病院だっけ!?」 「あ、忘れてた…」 お母さんに10秒前に言われたこと を忘れていた、私。