翌日、なつめは、何故かお洒落をして気合の入れ方が半端無いさくらに起こされた。
時刻は午前4時……
「……おやすみ…」
二度寝を試みたなつめだが、さくらに阻止…いや、妨害をされて断念した。
「…何で私は、こんな早い時間に気合い入れまくりな友人に起こされたのでしょうか…」
「ふふふ…それは…
“生物と数学の宿題を先生に教えてもらおう作戦”
…の作戦実行ためですよ、なつめくん!!」
「(…ネーミングセンス無さすぎる!!…さすが伊達クオリティ!!)……」
スルーをしようとしたなつめだが、悪寒を感じて尋ねた。
「…して、その作戦の内容とは……??」
「水野先生の家にお邪魔して宿題片付けるんだよ〜!!あ、伊達先生もいるよ!!」
「へぇ〜!!水野先生の家で宿題ね!!いい作戦だね……って…
嘘でしょォォオー!??」
「今日はエイプリルじゃないよ、なつめ??」
真顔で突っ込むさくらに、もはやなつめは何も言えなかった。
そしてさくらに急かされるまま、作戦決行時刻となり、水野宅へと向かうのだった。