「そろそろ帰らないといけないので、帰りますね!!」
さくらの言葉で、他の3人も帰ることになった。
「そういえば、猿飛は門限とかいいのか?」
少し教師らしいコトを言う伊達に、なつめは答えた。
「門限もなにも、一人暮らしですから」
なつめの隣では、さくらが
『いいなぁ〜……』
と、連呼していた。
なつめとさくらの家が近かったため、伊達と水野は2人を家まで送り、それぞれの帰路に着くのであった。
教師2人で夜道を歩いていると、伊達が口を開いた。
「なんか、水野先生のキャラが変わったような気が…」
「やっぱり分かります?…じつは真田さ…いや、さくらが…“もう少し砕けた話し方をして欲しい”って言ったもので…」
そう言う水野は、少し嬉しそうだった。
「…真田、なかなか言いますね〜。あっ…この際、俺に敬語使うの禁止にしましょう!」
「えぇっ!?」
「…今考えると、同い年だし、同期ですし…」
「確かに…。じゃあ、伊達先生も、俺に敬語使うの禁止で。」
「…精進します…、じゃなくて、…精進する…」
互いの距離が少し近づいたようで、2人は笑った。
その時、水野の携帯が鳴った。
「…ちょっとゴメン」
早速、敬語をなくす水野…かなりの順応性である…。