先生VS私



「先生と?…何にも無いよ?普通に回っただけだし!!」



「そうなの?(…作戦失敗かぁ〜…)」


そのまま2人で話している時、ふいに声をかけられた。


「ねぇ、そこのお2人さん!!」


声を掛けて来たのは、いかにも軽そうな男の人2人。


…俗にいう…ナンパ??


「2人とも可愛いな〜って思ってさ!!」


「良かったら、一緒に回らない??」


…こんな風に言い寄られて喜ぶ人がいるなら会ってみたい…



「か、かわいいなんて…すごく嬉しいです…!!」



…身近にいたわ……


さくらは男たちと楽しそうに話しているが、何とかして切り抜けなくては…


「ねぇ、そっちの彼女、名前なんていうの??」



「…すみません…。連れと待ち合わせいるので」


私の言葉に男たちが大袈裟に驚く。


「え〜!!彼氏いんの??」


さっさと失礼しようとした矢先、男たちは爆弾発言をした。



「でも、俺らの方が彼氏よりいいでしょ?」



……どこからくるの?

その自信…っていうか、しつこいなぁ…


まぁ、私たちに彼氏なんていないから比べようもないんだけど…



あまりにもしつこいナンパに困り果てていると、私とさくらの前に、誰かが立ちふさがった。