「今日の試合稽古も白熱したよね!!」


「ホントに熱くなりましたね」


「み、水野先生!?」


さくらの言葉に応えたのは、なつめではなく水野先生。


途端に顔を真っ赤にするさくらに、なつめ、伊達、水野が声を上げて笑った。


「そういえば、明日って終業式だよな?」


さくらと水野の後ろを歩いていた伊達が、自分の隣のなつめに話しかける。


「あ〜……すっかり忘れてました。…というコトは、夏休み…?」


「そういうコト!」



夏休みが余程嬉しいのか、伊達は終始笑いっぱなしだ。



「…そんなに夏休みが嬉しいんですか?」


「そりゃ嬉しいだろ!夏祭りに海に…………あと、寝坊も出来るしな!」


「教師としてどうかと思いますよ、その発言……先生らしいですけど」


「あれ?ほめてるのか?なつめ〜」


「ほめてないッッ!!」


2人で話していると、前方から声がした。



「お二人さぁあん!!イチャついてないで、早く教室行きますよ―!!ホームルーム遅れちゃう!」


「さ、さくら……―イチャつくって何…?誰と誰が……―??」



「…俺、担任なんだけどなぁ〜……。」


「ふふっ、…それでは行きましょうか」


そして4人は道場を後にした。