「さくら、頑張りなよ!!」


「いい感じになれよな!!」


「いい知らせよろしく!!」



み、みんな……期待しすぎだって!!


私は先生を見れるかどうかも不安なのに!!



思っていることが顔に出ていたのか、みんな笑いだした。



「さくらは、さくららしくやってきなよ!!」



「なつめ………」



何かのドラマみたいな友情に涙がこぼれそうになっていると、放送が入った。








「もうすぐ、我が校名物、舞踏会を開催しますわ。……至急、パーティー会場へむかいなさい」




「「理事長の直々アナウンス――!?」」



……さすが理事長……




アナウンスから仕切るなんて、どれだけ気合い入れてるんだろう………



みんなが移動をして、教室には、私となつめだけになった。





「なつめは行かないの?」


なぜなら、なつめは着替えもしていないのだから…




「今年で最後だし、後から行くよ。」



水野先生と頑張りなよ!!



そう後押しされて、私は教室を出た。



「なつめ!!」


「?」



「絶対来てね!!……待ってるから!!」



なつめはにっこりと笑いながら手を振っていた。




私の勝負は、これからだ