ようやく寝ぼけが覚めてきたときに、気付いたんでけど…
ここはどうやら、人間の家らしい…

やべぇ…!
捕まった?
もしや…
ウチ売られたりとか…解剖とか…
ひぇぇぇ―!!!
せっかく生きてたのにこんなところで捕まって死ねるかぁぁ!!!
とっとにかく逃げるところを見つけないと――――

おっ窓少し開いてる…
よしっ!!
あそこから出られる……
あっでも…人間のベットの上に上がらないと…
とにかく!!上って逃げる!

とウチが考えてる間に、人間が立ち上がった。

ひぇぇぇ――
おっおっやるかーおい!
かかってこいやぁぁー

とウチは構えていたが
それに気付かず人間は歩いていった。

……恥ずかしー
シカトかよ―\\

まっとにかく
人間もどっかいったしー
よしっ!!逃げれる!!

ウチはベットのカバーに必死でよじ登り
ベットの上まで来た。

しかし、ベットから窓は思ったより遠かった。

あーもう無理
ウチの人生こんで終わりかー
短かったなー…

とか思いながら膝を抱えて泣いていると
そこに人間がやってきた。


あーもうしらん!!
焼くなり煮るなりなんでもしてください。


すねてブスーとしていると。


「おい…小さいの。」

とウチの気にしていることを言ってきたから

「はぁ?」

とウチは答えてしまった。

人間はクスッと鼻で笑って
「そんな口がたたけるなら元気だな。」

ちょっとイラッときたけど黙っておいた。

「外に出たいのか…?」

口をつむったままコクッとウチは頷いた。

「また行き倒れになるぞ。」

まぁ嫌味たらしいことを!!

「うっさいなぁー!!
そんなこと言ってウチを売ったりするんやろ!!」

人間は不思議そうな顔をした。