「あいつもさ、気付いてたらしい。自分の他に、好きな奴いるって。」 「はいよ!」 店のおっちゃんが、熱々のうどんをアツシの前に置いた。 「アツシ〜。どうした?今日のお前、何か別人みたいだぞ。」 さすが、おっちゃん。 アツシは、いつものように笑いながら答えている。 「まぁ、よくわかんねぇけど、これ食って元気だしな!」 おっちゃんは、アツシの背中を思い切りドン!と叩いて、厨房へと戻っていった。