3年がたったある日、ゆいの母親から手渡されたノートの事を思い出した。
『あの子、日記書いてたみたい』
ゆいの部屋にあったという2冊のノートは、引き出しの奥にしまってあったという。
『家に置いておくつもりだったんだけど、和樹くんにも読んでほしくて・・・』
ノートの表紙の日付は、1度目の入院の時くらい・・・
『それ、返さなくていいから。和樹くんに持っててもらった方が、ゆいも喜ぶから』
そう言われて渡されたノートの表紙を、10年たった今、再びページをめくった。
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