彼女の日記〜きみを忘れない〜



「ねぇ、ゆい。生きるって、何だろう。」


「ん?生きる?何って聞かれても・・何それ?」


「だからぁ・・人間って、何の為に、どうしてこんなにも頑張って生きているんだろうね。」


「何の為って、生きていく為?自分や大切な人が生きていく為に、その人達を守る為に人は頑張って働く、っていう答えでもいい?和佳?どうしたの?」


「大切な人、か。ゆいの大切な人って誰?やっぱり、和樹?」


和佳は、ニヤニヤしながら私に聞いてくる。


「もう!カズくんは、カズくん。私の大切な人は、いつも隣にいるお母さんかな。」


「いつも隣にいる人か。」


笑っていた和佳の顔が一瞬でかわる。また、悲しい目をしてる。