和佳は、私が言いかけた言葉を彼女自身の口から言った。 「ごめん・・・。」 「なんで謝るの?」 「なんでって・・・。」 何も言えない。どうしていいのか分からず、床に視線を落とす私。 「別に、いいよ。もう終わった事だから。」 和佳は椅子から立ち上がり、壁にもたれながら、またタバコに火をつけた。