さっきまでいた部屋は、ゴミ屋敷のように、ビールやチューハイの空き缶が散乱している。
あれだけあったビールは、もう空っぽ。
「あれ〜、ビールがなーい。」
ベロンベロンに酔った美紀が、空っぽの空き缶の中を覗き込んでいる。
「・・そこの、後輩組!これでビール買ってきて〜。」
優は、財布から1万円札を取り出し、後輩組に渡す。
「おつりは、いらんとです。」
酔った優は、変な言葉を言った後、寝てしまった。
ここが優の家で良かった。
主催者は、優なんだから。
和佳・・・大丈夫かな・・・
やっぱり、心の傷は残ってるよね。
