時間は午後18時。 外は雪がちらつき、道路は真っ白。トロトロと走っている車がほとんどだ。 「ゆい、元気だったな。」 「なぁ〜。俺、久しぶりに、「あっくん」って呼ばれたよ。」 「俺も。33歳のオッサンが、カズくんって・・・。」 ピピピピピピー!! 「っと、誰だよ。」 藤谷はポケットで鳴り続けるケータイを取り出し、電話に出た。