「そこまで、ついていったの?」 「そうですよ。何も出来なくて、ただ見てるだけでしたけど・・・。」 停まっている和樹の車の横を、後ろからきた車が追い抜いていく。今ので3台目。 「うわ〜。そいつ、最低だなぁ。」 倒したシートにもたれる和樹に、幸恵は本当に最低な男です〜と、隣で笑っていた。