「俺は100…いやそれじゃ足りないな、1000の愛情を持っているとします」

「・・・・・・・・は?」


小さな愛


「だーかーらー俺は一生のうちに1000の愛情を使えるわけ!
わかる?」

いやだからもなにもわかるわけないし
いつものことながらいきなり過ぎだし

「で?その1000の愛情がどしたって?」

「興味なさそー…ま、いーや
で、俺はその1000の愛情を“好き”って言う度に1、“大好き”って言う度に2“愛してる”って言う度に3ずつ使いたいなって思うわけ
なんでかわかる?」

「いや…わかんないけど、」

「だってさ一回の“好き”とか“愛してる”に1000使ったらもっと先にその時よりもっと愛を使って言いたい時使えないんだよ?
そんなん嫌じゃん」

「ふーん…
変な考え方。
誰にその出し惜しみした愛情使いたいんだか…
まぁでもその考えに従うなら私はいつもは愛情は使わないな」

「え?なんで?使おーよ!」

「私はいつもは使わない
でも私が死ぬときかあんたが死ぬとき
一度も使わなかった全部の愛を込めて“愛してる”って言いたい
それを最期の言葉にしたい」

「〜〜〜ッ!好き!大好き!愛してる!」

「6消費…」

「何でこんな時そんなこと言うかな!?」




照れ隠し
(なんて絶対言わないけどね…、)