「ならしょうがないと、お迎えに来たうさぎは帰っていった。二人は大好きな太陽をこれからも二人で‥これからも一緒にここで見ようね。と約束をして眠りについたんだ」
「終わり?」
「ううん、まだだよ。次の日の朝、事件は起きたんだ‥。向日葵は独りぼっちになっていたんだ。」
「え!?いなくなっちゃったの?」
「あぁ‥。どうしても太陽の後継者が必要だったんだ。太陽がいないと世界は真っ暗だからね‥。」
「違う向日葵じゃなくて、なんでその二人のうち一人だったの?」珍しく慧が口を挟んだ
「二人はヒメワリっていう特別な向日葵だったんだ。太陽の子。朝目が覚めて隣に彼がいないことに気が付いた向日葵は泣き崩れた‥。必死に叫んだ‥。毎日毎日叫び続けた。」

