「昔ね、ここの海岸の近くに二本の向日葵がいたんだ。その向日葵たちはね、生まれたときからずっと一緒だったんだ‥。」 「あたしと慧もだよっ!」 結衣は嬉しそうな顔で言った 男の人は答える代わりに少し切なげな瞳をして、また話し始めた 「二人は幼なじみから恋人へ‥変わった。ずっと一緒のはずだった。‥‥でもある日二人は離ればなれになることになってしまった。」 「なんで‥?」 結衣はいまにも泣き出しそうな顔で聞いた