「「かんせ〜いっ」」 自分たちの身長くらいまで 砂のお城を作れたので、 あたしたちは大満足だった 達成感を得た二人は 無邪気に走り回り、 海辺でパシャパシャ遊んでいた 慧がふと、お城の方をみた 「結衣‥お城‥なくなってる」 「え?!‥お城‥お城〜‥」 結衣は泣きはじめてしまった 「せっがぐぅ、づぐっだの゙にぃ〜うっ‥うっ」 いつもは、泣かない慧も さすがに落ち込んでいた 「やあ」