真っ赤だったから
「俺は‥‥」
「「俺は?!」」
あたしも美紀もがっついて聞いてしまった。そんなあたしに慧は少し驚いてるようだった
「俺は‥、俺は‥‥」
慧は迷っているように見えた
慧の迷う理由が同じならいいのに。あたしと同じならいいのに‥。
あたしがいたたまれない気持ちになっていると、
まるで決心したかのように
慧の瞳の色が変わった
「俺は、‥俺にとっての結衣は妹みたいに世話がかかって‥」
あたしは鈍器で殴られたような気持ちになった
やっぱり慧にとってあたしは妹なんだって‥
「でも、そんな結衣が‥笑うと俺は‥嬉しくて‥‥だ、だから俺‥結衣のことが‥‥

