「聖也、大丈夫か?」


 「うん。」


先生が心配そうにわたしを見てる。


 「何かあったら、すぐ電話するんだぞ。」


 「わかってるって。 茉里もいるし大丈夫だから・・・。」



さっきから、玄関でどれくらいこんな話しをしているだろう。

わたしは、腕時計をチラ見する。



 「先生、遅刻しちゃう。 バイバイ。」

こっちから終わらせて、玄関を開ける。



 「ちょっと待て!!」


 「もう何!!」

いい加減にして。
本当に時間・・・。

電車にも乗り遅れちゃう。

 「送っていく。 鍵取ってくるからそこにいろ。」


 「っちょっと先生???」