眩しい、朝の陽で聖也が目を覚ます。


 「先生、どうしてわたしがあそこにいるってわかったの???」


聖也が俺の腕の中で、俺を見上げながら聞いてくる。



 「愛の力。」


突然、口に出た自分の言葉にビックリする。



いっきに恥ずかしさがこみ上げる。


ごまかすように聖也を抱き寄せる。



 「愛の力か・・・。」


聖也がぽつりとつぶやいて笑った。