瀬川君の手がわたしの胸を鷲掴みにする。 愛情なんてなにもない。 ただただ、欲望を満たすための道具。 痛くて、悔しくて。 死んでしまいたい。 彼の舌が、手がじょじょに下がっていく。 「お願いやめて。」 「バカじゃないのお前。 ヤメテって言われてやめられっか!! 」 「イヤ――――――!! 」 もう終わりだと思った。 もう先生のところにも戻れない。 またわたしはひとりになる。 あんな幸せな時間はもう戻らないと。