「聖也、大丈夫? 」
茉里が心配してくれる。
「だいひょうび。」
もう口も回んないや。
「俺、聖也ちゃんタクシーに乗せてから帰るわ。」
わたしを支えてくれてるのは・・・。
あっ瀬川君だ。
ありがとう。
「わたしも聖也がタクシーに乗るまで一緒にいるよ。」
「いいって。 俺と聖也ちゃん方向一緒だし、茉里ちゃんも神谷も終電やばいだろう。」
「マジやばいぞ。 茉里急ぐぞ。 」
「でも、聖也が・・・。」
「瀬川、任せたぞ。 ちゃんとタクシーに乗せてくれよ。」
「了解。」
走って駅に向かう茉里達の姿がなんとなく見えたんだ。



