――――――春――――――
予定日は3月3日桃の節句。
「ひとり目は絶対遅れるって。 ママもそう言ってたし。」
茉里が平気な顔でいう。
「でもね。 でもね。 90%女の子なんだよ。 どうせならお雛様に生まれてほしいよ。」
「わがままなママですね。」
茉里がお腹に話しかける。
「お父さんは?」
「たぶん家にいると思うよ。」
わたし達のマンションのとなりがお父さんの家。
「そこまで、甘えるわけには・・・。」
って遠慮したお父さんに先生が言ってくれたんだ。
「家族ですから。」って。
すんごく嬉しくて涙が出た。



