「あっちで待ってるよ。」 わたしの手を離し、先生が指さす。 バージンロードの向こう側。 わたしは、言葉が出ない。 「泣いたら、メイクが崩れるぞ。」 「お父さ~ん。」 わたしの手はしっかりとお父さんと繋がっている。 「綺麗だな。 聖也。 」 「見えるの??? 」 「あぁしっかりと見えるよ。 本当に綺麗だ。」 お父さんの目から大粒の涙が流れ落ちた。