君に声が届くなら





……だけど、もう遅い。



わたしに気持ちを伝える資格なんて、
あるはずがない、……そう思っていた。






「 ――― キャアアアア 」



女子の甲高い悲鳴が遠くから聞こえた。



ふと、声のした方を見ようと窓の外を見た。
何やら、人だかりが出来ていた。



「 …え、…なに…? 」



急いで外にでて見に行った。