もてる恋

優しい勇人君は、私を家まで送ってくれた。


同時に、私のお母さんが買い物に出かけようと


していた。


「あぁ!…」


お母さんをあんまり見せたくない、


そんなきもちでいっぱいだった。


「優香さんのお母さんですか!、こんにちは!稲田勇人です」


「ん?優香のボーイフレンド?イケメンやなぁ~」


そう、私のおかあさんはバッリバリの大阪人。


大阪出身で、関西弁で、…


私は何とかお父さんの血を多く貰って


関西弁にはならなかった。


「関西の方ですか!、俺の母もですよ!」


「アラ、本当!気ぃあうなぁ~、是非あがってなぁ」


お母さんは無理やり家に入れようとする。


「では失礼します!」


礼儀正しくても、おもろい、勇人君。


親に好かれる理由がなんとなくわかる。


「汚い!!!…」


私が叫んでしまうほど…


私の部屋はまだ早い(付き合い的に)ので、


兄の部屋にこっそりはいることにした。