『予想通り。』

『いくみさん。』

『うちの異動は、三年周期って決まっているからね』

『そうですよね。覚悟はしていたんですけどね。』

こっちに来て、三年。
今年か来年には異動と思っていた。
私の中でも覚悟を決めていた。
転勤族の人と付き合うことは、いつかは他の土地に異動することは分かっている。
でも、現実に決まると不安ばかりだった。

『それより、大丈夫なの。帰らなくて？』

『大丈夫です。もともといくみさんと夕食食べる予定でしたし。』

『そうだけど。』

『久々に会ったんですから、いくみさんの話も聞きたいです。』

いくみさんは、去年寿退社した元会社の先輩。

いくみさんも社内恋愛で、いくみさんの同期の人結婚した。


入社した時からこうやってご飯に行っていて、色々な話を話していた。