桜の木の下。


俺の彼女...翼と手を繋いでる





「斗紀...付き合って一年が経ったね。」



「うん。スッゲー早く感じる。」






翼....俺、お前の事 ほんと好きだった


好きすぎて たまに狂っちまう時もあったよ


そんだけ愛していたつもりだった。






「そろそろ学校にいこっか~。」



「後ろちゃんと掴まれよ。」



「うんっ。」







高校1年生の春からずーっと
俺らの登校は二人乗り



翼と登校できることが 俺の幸せ。

もちろん翼もだよな?






「とうちゃーく!!」



ちゃりを置いて翼のとなりに行くと

いつものように 俺の髪の毛をクシャクシャにして
笑って言う。





「今日も、ご苦労様。」