それから毎日

あいつの暴力に耐えて
面白くもない学校に通って
独りで夕飯を食べて

夜、君に逢いにいく



「あ、麗樹くん」

「こんばんは。漆歌ちゃん」

「こんばんは。」

君と逢って2週間の時が過ぎようとしていた。

「漆歌ちゃん」

「ん?なに?」

「僕の話、聞いてくれる?」

そう言った君の顔は、あの時にみた寂しそうな表情で

「うん」

聞かずには、いられなかった

「僕ね、病気なんだ。」

驚きは、しなかった
私は何故か冷静で。

肌の色が白いのも儚いのも
病気だからなんだな。

そんなことを考えていた

「昔から病弱でさ。入院ばかりしてたんだ。」

地面に落ちた花弁を
君は1枚だけ拾って。

「元気な弟ばかりが可愛がられていて、家にとっては僕は邪魔者だった。でも両親に言われたんだ。」

嫌な、予感がした

「病弱で可哀想な子でいなさい。お前は、私達の道具なのだからって………さ。」

同じなんだ。
私も、君も

「私の話も、聞いて?」

私は自然と、話し始めていた