「調べるって何をですか…?」

胃がズシッと重くなった。

今まで、誰にも迷惑かけないように生きてきたのに。

私の知らないところで、
こんな立派な人たちに迷惑かけてたのかな…?


「違うわ。約束のこと何も知らない?」


「約束って何ですか?」

「知らなくて当たり前だ。俺だって昨日聞いた。」


ブスッとした顔で社長さんが言った。


社長さんがこんなに機嫌が悪いのだから、よっぽど嫌な約束なんだろう。

どうしよう。


あたしがそんなことに関わっているなんて…。



土下座で済むかな…


なんてぼんやり考えてたら、

会長さんがさっと、一枚の紙を取り出した。