「だから、だからジョーカーってなんなんだよ? なぁぁ?」


「ふ、おまえは信じていいんだよな? あははぁ……もう、いいや」


嫌な音がした。
なにか潰れるような音。
それは一瞬だった。
海貴は、勢いよく金属バットに頭をぶつけた。

その姿は、もはやそれが海貴とは想像もさせない姿をしていた。


「お、おい?」


問いかけに誰も答えない。
正確には誰も答えられなかった。
なぜなら、みんな……
シンデイルのだから。


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


優斗は泣き叫んだ。

そうして優斗は気を失った。




−to next story−