「いい加減にしろ!!! 」

優斗が叫んだ。


「ジョーカーってなんだよ? お前どうしちゃったんだよ? なぁ?」


「うるさいうるさいうるさいあぁぁぁぁぁぁ!!!」


海貴は叫びながらその手に持っていた金属バットを振り回す。

辺りに奇声が響く。
血しぶきが飛び散り、返り血で真っ赤に染まった海貴は言った。


「なぁ? 優斗……。おまえは俺の親友だよな? おまえはジョーカーじゃないよな?」


このとき優斗はまだジョーカーのことなど知らないわけで……