気がついたら、また教室だった。
さっきの部屋とはまた作りが違う。


「あ、美沙ちゃん! 気がついたみたい!」


女子の声がする。


「ホント? 真里紗」


また、女子の声。


「大丈夫?」


問いかけて来たのは、同じクラスの飛鳥 真里紗だった。


「あぁ、大丈夫。そんな事より、なんで飛鳥がここに居るんだよ?」


「え? ……私もよくわからないの。目が覚めたら沙ちゃんがいて」


「そうか」


「私、今日遅刻したの。教室に行ったんだけどみんな死んでて……怖かったから教室を飛び出して色々回っていたら変な人に捕まって……」