教室に入るといつもの女達がやって来た。
色々ゴチャゴチャ話し掛けて来る。いつもは迷惑なほどうるさいのに今日は何も頭の中に入ってこなかった。でも・・・・一言だけは聞き逃さなかった。

「悠斗君、昨日のニュース見た?この辺だよね?怖いよね~中3の子だよね?一命は取り留めたんでしょ?知ってる?」

1人の女が言い出したら他の女まで「こわ~い」とか「あたしも襲われちゃうかも~」とか「悠斗君助けてね?」とか言って来る。

何も知らない癖に。俺が今どんな気持ちなのか分かってねぇ癖に・・・

「・・・・・・・・・う・・せ・ぇ」
「え?何か言った?」
女が固まった。

「うるせえって言ってんだよ。マジでやめてくんない?言っとくけど、その被害者さ・・・俺の彼女なんだよ。それ以上その事件の事言うのやめてくんない?」



「「「「「ごめんなさい・・・・」」」」