…なに、軽っ。
なにあの会話
絶対たらしだよあんなの
しつこかったらすぐに
突き放すわけ?

そう思いながらそのたらし男
の声の方を見た

う…、わ~…
背は180はあるだろうか
手足が長くてスラっとした体型
明るめできちんとセットされた髪
そしてなんと言っても
漫画に出てくる白馬の王子みたいな
すっとした顔立ち…

制服が同じだから青葉学校だろうか

新入生かな~?
そんな事を1人で考えていた

あ~だめだ。あんな男に一瞬でも
見とれてしまうなんて

改めて自分の男を見る目の無さに
呆れてしまった

わたしは中学時代、男と
付き合うどころか地味~で
目立たないようにしてた

だから高校では女磨いて
かっこいい彼氏を作るんだって
決めてた。いわゆる高校デビュー?

なのに早速あんなのに
見とれてしまうなんて…

あたしは小さくため息をついて
学校へ向かった