照れ屋なあなたが、

「僕の傍で、ずっと微笑んでいて下さい。」


って伏し目がちに言いながら
左手の薬指にそっと、はめてくれた。



どんなに辛くても

どんなに悲しくても

この左手に輝く、小さな輪っかを
眺める度に、忘れられるの。

一瞬にして私を幸せへといざなう、
魔法のリング。