さゆりと別れて、俺は自由で楽しい毎日だった。

女と付き合うのは当分懲り懲りだけど、やっぱり俺も男。

遊びたい願望はある。

誘いがあれば合コンに毎日参加していた。


ハズレの日の方が多かった。

でも色んな女の人と話すのはいい勉強になる。



「なあ、健太。
今度俺に付き合ってくれないか?
可愛い子いるんだけど、一人じゃ声かけらんなくてさ。」

中学からの親友、巧のお願いを断るわけがない。

「いいよ。
で、どこにいるんだよその可愛いのは。」

「俺の行ってるジムにいるんだよ。」

「ジム?
インストラクターか?」

「違うよ。
その子も客として来てるんだよ。」

「俺もそのジムに通うのか?」

「それが今調度、1週間体験コースがあるんだけどさ。
お金は俺が払うからさ、なっ?」