希美の姿が見えなくなるまで見送った。


そして現実に引き戻される。

携帯を見ると、恐ろしいくらいの着信履歴とメールが入っていた。

飲み会に行っていたはずなのに、20分に1回のメールとその後10分の電話。

22時頃には終わったのか、ひたすら着信履歴が残っている。



やっぱりうんざりする。



「もしもし。」

「もしもし?!
何してるの?どうして電話出ないの?」

「さゆり今から会えるか?」

「今から?
明日仕事だし無理だよ!」

「あっそ。じゃあ明日仕事終わったら連絡して。
1回でいいから。」