「俺が諦め悪い男だってこと、お前が一番よく分かってんだろ?!」
「私が素直じゃない女だってこと、一番よくご存じでは?!」

彼は何も言わずに唇を重ねてきた

「ちょっ・・・ちょっと・・・」

離そうとするが頭をガッシリ抑えられ離れられない

私はそのまま彼の濃厚なキスに気をとられた

別れたはずの2人のキス

その行為に愛を感じたのは2人同時だった


愛の駆け引きなんてするような2人じゃない

「どぉせ1人で考え込んで具合悪くなったんだろ?! あーもぉバカが!俺は未だお前が好きだよ お前しか好きじゃねーの」
「うそ・・・」

「お前も俺が必要なんじゃねーの?何も無かったように医者と患者に戻るなんてできねぇし、カッコつけた恋愛なんてできるような男女じゃないけど、せめて素直にならねぇか?俺、今なら素直になれそうな気がするんだけど・・・」

まさか彼に言われるとは思わなかった同じ気持ち

照れながら自分を見失う


「やり直せるの?」
「当たり前だ もぉ何処にも行くな」


ーENDー