どうしようもない程、木立連の事を考えてしまって・・・ あの怖いくらい黒く吸い込まれそうなぐらい綺麗に光る瞳を思い出す。 胸が大きな岩に押しつぶされそうなそんな感覚。 「うん、そう」 グラグラ揺れる不自然な気持ちを隠すように、我ながら下手な笑みを浮かべた。 瑞穂は更に心配そうな顔をした。 「・・・灯?」 瑞穂の細い大きな手が、私の頬にあたる。 手から頬へ、瑞穂の温もりが伝わる。 びくっと体が跳ねた。 何故だろう、今までは触られたってこんな事は無かったのに。 体が瑞穂を拒んだ気がした。